iwa's alternative

Jun 28 2011

グルーポンの創業者で最高経営責任者(CEO)であるアンドリュー・メイソン氏は、目論見書のなかで「これまで我々は成長に投資してきた。その結果、健全な四半期利益の予想が大幅な損失に変わった」と述べている。この指摘は、同社の積極的な人員採用とインターネット・マーケティング・コストの急増を指していると思われる。

 明らかに、同社の予想は現実的ではなかった。グルーポンの1-3月期の業績は健全とは程遠い。売上高が6億4470万ドルに膨らんだものの、損益は1億4650万ドルの赤字を計上した。

 ある意味、グルーポンの目論見書は、クラウドコンピューティング大手、セールスフォース・ドット・コムの目論見書(2004年申請)を思い起こさせる。当時もIPO株投資をめぐり基本的に同じ議論が交わされた――その気になれば利益は出せる。しかし、将来の成長を確実にするため、あえて今はマーケティングと人員採用に多額の費用を投じる、という経営スタイルについての議論だ。確かに、セールスフォース・ドット・コムは、利益を継続的に生み出せる企業へと時間をかけて成長したものの、IPOの2年後と4年後、株価が、IPOから数カ月後の水準まで下げたことも事実だ。

 別な言い方をすれば、セールスフォースのマーク・ベニオフCEOが、彼のビジネスモデルが利益を生むことを投資家に証明するためにはかなり時間がかかった、ということだ。また、セールスフォース・ドット・コムは、少なくともIPO申請時点で、大幅な営業赤字ではなく、小幅な利益は稼いでいた、ということだ。

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